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NHK番組「視点・論点」出演のお知らせ

 この度、NHKの解説番組「視点・論点」に出演いたします。
 今回のタイトルは、「スポーツにおける感動の意味」です。
 今年の春に山と溪谷社より出版いたしました、拙著『若きアスリートへの手紙—— 〈競技する身体〉の哲学』の最終章「感動は与えられない」の内容を再構成してお話いたします。
 番組の放送日時は以下の通りとなっておりますので、ぜひご覧ください。



■町田樹出演「視点・論点」放送日時
・10月4日(火)NHK Eテレ 昼12:50-13:00放送
・10月5日(水)NHK総合 朝4:00-4:10放送
NHK番組情報:https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/



■山と溪谷社『若きアスリートへの手紙—— 〈競技する身体〉の哲学』関連情報
出版社書籍情報:https://www.yamakei.co.jp/products/2821450550.html
著者メッセージ(YouTube):https://www.youtube.com/watch?v=d9LOR4rHjoo
BS12書評番組BOOKSTAND.TV(YouTube):
https://www.youtube.com/watch?v=rqKn8EB5MNQ

毎日新聞連載〈今を生きる、今を書く〉三年目に突入

 2020年10月より開始した毎日新聞運動面連載コラム〈今を生きる、今を書く〉が、3周年目を迎えました。これもひとえに、連載の編集を担当してくださっている毎日新聞記者の芳賀竜也さんのお力添えと、そして何より読者の皆様のおかげです。
 3周年目突入を前に、これまでのコラムタイトル一覧を以下に掲載しましたので、ぜひご覧ください。タイトルをクリックしていただきますと、(毎日新聞購読者限定公開となっておりますが)コラムを読むことが可能です。
 以下のタイトル一覧の通り、本連載では、これまでスポーツ文化に関する様々なトピックスを多角的に考察してきましたが、引き続き、スポーツ科学の研究者として培った研究の成果や経験に基づいて、有意義なコラムを執筆して参りたいと思います。
 ちなみに芳賀記者の計らいで、3周年目最初のコラムは、原稿規模5,000字の特大特集になっております。このコラムは、10月8日(土)の毎日新聞朝刊に掲載されますので、ぜひお読みいただけましたら幸いです。
 引き続き、毎日新聞連載〈今を生きる、今を書く〉をよろしくお願いいたします。


2022年 10月 1日
町田 樹



■〈今を生きる、今を書く〉タイトル一覧
第1回「スポーツ文化の未来を見据える今」
第2回「必需財としてのスポーツ」
第3回「1日休むと何日かかる?」
第4回「オリンピックの原点回帰」
第5回「ダンス必修化の理想と現実」
第6回「引退をするということ」
第7回「今読むべき一冊その1:スーツ著『キリギリスの哲学』」
第8回「フィギュアスケートは著作物」
第9回「旗艦さいたまスーパーアリーナ」
第10回「スケート場クライシス」
第11回「チアダンスと舞踊教育」
第12回「氷都・八戸が示す未来のアリーナ」
第13回「必須知識「相対的エネルギー不足」」
第14回「性別を超えて考えねばならぬ問題」
第15回「IOCの社会的責任」
第16回「芸術的スポーツ界への緊急提言(上)」
第17回「芸術的スポーツ界への緊急提言(中)」
第18回「芸術的スポーツ界への緊急提言(下)」
第19回「今読むべき一冊その2:町田樹著『若きアスリートへの手紙』」
第20回「スポンサーシップのあり方」
第21回「アスリートとアーティストの共通世界」
第22回「大学スポーツをめぐるプロアマ論争(上)」
第23回「大学スポーツをめぐるプロアマ論争(中)」
第24回「大学スポーツをめぐるプロアマ論争(下)」

町田樹監修『フィギュアスケートと音楽――さあ、氷上芸術の世界へ』(音楽之友社)刊行のお知らせ

  この度、私が監修を務めたMOOK『フィギュアスケートと音楽――さあ、氷上芸術の世界へ』が、音楽之友社より刊行されました。
 従来、フィギュアスケートと音楽の関係を一つの話題として取り上げる雑誌や書籍は、数多く出版されてきましたが、本書はこのふたつの関係だけに焦点を絞ってとことん深く掘り下げる国内初の試みとなっております。
 私は本書においては監修者の役割を果たしましたが、以下の目次をご覧いただくとわかるとおり、同時に多くの原稿を執筆いたしました。いずれも、これまでの私の研究者としての成果と振付家としての経験を全て活用し、精魂込めて綴った意欲作となっております。
 また私の原稿のみならず、長年フィギュアスケートを音響デザイナーとして支えてこられた矢野桂一さんや、国際的にダンス科学を牽引されている研究者・三浦哲都先生(早稲田大学准教授)のインタビューを収録しております。さらには、いままさに音楽界をリードしている反田恭平さん、福間洸太朗さん、原田慶太楼さんと私の対談記事も見逃せません。
 このように多くの方々にお力添えいただき、フィギュアスケートと音楽を多角的に探究する一冊となっております。初めてフィギュアスケートを見る方には観戦・鑑賞の入門書としてご活用いただけますし、一方で、フィギュアスケートを長年見てこられた方にとっては、さらに知識を深めるための専門書としてお愉しみいただけると確信しております。
 ぜひ、ご一読ください。


■音楽之友社『フィギュアスケートと音楽』:
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=963500


■目次
[巻頭特集]
イントロダクション「はじめに――氷上芸術への誘い」 町田樹
スペシャル対談Ⅰ「音楽家とアスリートの身体性と表現」 反田恭平×町田樹
巻頭論文「フィギュアスケートと音楽――ふたつの文化をめぐる歴史と美学」 町田樹

[チャプター1 選曲と振付]
インタビュー「フィギュアスケートにおける選曲と編曲」 町田樹
インタビュー「音響デザイナーに訊く、音楽編集の極意」 矢野桂一
インタビュー「フィギュアスケートにおける振付と実演」 町田樹
インタビュー「感情のおもむくままに音楽を感じて」 田中刑事
スペシャル対談Ⅱ「ショパンを表現する」 福間洸太朗×町田樹
インタビュー「ベヒシュタインのピアノと共に」 福間洸太朗
コラムⅠ「フィギュアスケーターへの音楽著作権啓発」 町田樹

[チャプター2 身体表現と音楽]
解説「フィギュアスケートのルールと採点」
インタビュー「「リズム感」と「音楽性」の秘密」 三浦哲都
スペシャル対談Ⅲ「音楽を身体で可視化する」 原田慶太楼×町田樹
コラムⅡ「音楽分野に対するフィギュアスケートの経済波及効果」 町田樹
チェック豆知識「メダルを多く獲ったのは誰!?フィギュアスケート作曲家ランキング」

[チャプター3 音楽からのフィギュアスケート鑑賞術]
解説「フィギュアスケートの鑑賞術」 町田樹
解説「名プログラム発表――音楽ジャンル別傑作選」 町田樹
レポート「プリンスアイスワールド公演レポート」
コラムⅢ「氷上におけるアダプテーションの醍醐味」 町田樹


2022年 9月 20日
町田 樹

J SPORTS「町田樹のスポーツアカデミア」投稿コメントへの御礼

 先日「町田樹のスポーツアカデミア」シーズン3の初回となる番組「フィギュアスケートが求める理想のルール」が放送されました。この番組では、佐藤信夫先生(フィギュアスケートコーチ)、佐藤久美子先生(フィギュアスケートコーチ)、岡部由起子先生(国際スケート連盟技術役員)、高岸直樹先生(ダンスアトリエ主宰、バレエコンクール審査員)、水鳥寿思先生(日本体操協会常務理事)にご出演・ご協力いただき、フィギュアスケートのルールのあり方について討論を行ないました。
 従来、私たちは統括組織が制定したルールをただ受け入れる受動的な立場に立ってしまう傾向にありました。しかし、ルールというのは、スポーツの文化としてのあり方を左右する重要な要素です。たくさんの専門家によるお力添えをいただきながら放送いたしました本番組を通じて、スポーツに関与する全ての人がルールについて関心を持ち、「理想のルールとは何か」を考え続けることがいかに大事なことであるかということを、一人でも多くの方々にお伝えすることができたのであれば望外の喜びです。
 また、本番組では視聴者の方々からもたくさんの貴重なコメントをご投稿いただきました。残念ながら時間の都合上、それら全てを番組内でご紹介することができませんでしたが、皆さまよりいただきましたコメントは、私をはじめ、専門家の先生方、番組スタッフの全員が全て拝読し、それぞれの活動に活かして参る所存です。ルールについて熱く、そして建設的なコメントをご投稿くださいました全ての皆さまに、心より御礼を申し上げます。おかげをもちまして、当初構想しておりました視聴者参加型ルール・フォーラムを理想的な形で実現させることができました。フォーラムの場を共に創造してくださり、本当にありがとうございました。
 さて、「町田樹のスポーツアカデミア」のシーズン3は、まだまだこれからです。この後も魅力的な企画を展開していきたいと思いますので、乞うご期待ください。今後とも本番組をよろしくお願いいたします。



2022年 6月 27日
町田 樹

6月25日夜7時〜9時放送「町田樹のスポーツアカデミア」へのコメント募集について

 いよいよ「町田樹のスポーツアカデミア」がシーズン3へと突入いたします。
 シーズン3の第1回は、「フィギュアスケートが求める理想のルール」と題して、フォーラム形式の番組を中継放送いたします。つい先日、タイのプーケットにて第58回国際スケート連盟総会が開かれ、フィギュアスケートのルール改定に関する審議が行われました。こうした状況の中で、フィギュアスケート界の内外から専門家をお招きし、フィギュアスケートの理想のルールについて建設的かつ学術的に討論していくことが本番組の趣旨となります。
 本番組では、専門家の方々と対話することが主要目的となりますが、それだけでなく、視聴者の方々からもルールに関するご意見やご見解をいただき、その皆さまの声も反映させていただきながら番組を作っていきたいと思います。
 本番組は、6月25日(土)夜7時〜9時の生放送です。番組をご覧になりながら、ぜひフィギュアスケートのルールに関する皆さんのご意見を「#フィギュアスケート・ルールフォーラム」をつけてツイートしてください。番組では皆さんよりお寄せいただきましたコメントの一部をご紹介させていただきながら、ルールについて真摯に討論をしていきたいと考えております。
 ただし、くれぐれも現行のルールや体制などを批判するようなネガティブなコメントを発信されることはお控えください。本番組の理念は、フィギュアスケート文化の発展を企図して、建設的かつポジティブなフォーラムの場を皆さんと共に作り上げていくことです。ぜひ本番組の理念をご理解いただいた上で、ルールのあり方に関する皆さんの熱い想いをお寄せいただけましたら幸いに思います。具体的にお寄せいただきたいコメントのテーマについては、番組中にご説明させていただく予定です。
 なお、本番組は、競技連盟や選手などのフィギュアスケート関係者に対する影響力を持ち合わせてはおりません。また、なんらかの影響を及ぼそうとする意図も一切ありません。本番組で展開した議論や発信した意見については、あくまでも一つの私的な見解に留まるということをくれぐれもご留意ください。
 それでは6月25日(土)夜7時から、皆さんとともにフォーラムを開催できますことを楽しみにしております。ぜひ奮ってご参加ください。


■番組ホームページ:
https://www.jsports.co.jp/skate/MachidaTatsuki/


■J SPORTS「フィギュアスケートが求める理想のルール」コメント投稿要項

  1. コメントはツイッターにて、「#フィギュアスケート・ルールフォーラム」をつけてご発信ください。
  2. コメントを番組内で紹介する可能性がありますので、ご了承ください(番組内使用に限りコメントの著作権を放棄していただきますようお願いいたします)。
  3. コメントは建設的かつポジティブなものに限定してください。
  4. 特定の組織や個人を賞揚、あるいは誹謗中傷・批判するような内容の発信は堅くお断りいたします。


2022年 6月 13日
町田 樹

《ショパンの夜に》(La nuit de Chopin)ライナーノーツ発表

■《ショパンの夜に》ライナーノーツ


 このフィギュアスケート作品は、ショパン(Frédéric Chopin, 1810-1849)の《24のプレリュード作品28》を構成する24曲のうち、第4番と第24番を使用している。
 もの悲しくすすり泣くような第4番(第一曲)。そこから一転して激情の奔流となる第24番(第二曲)。本来独立している二曲を、連続して氷上の舞台に響き渡らせる。
 《ショパンの夜に》という題名は、Atelier t.e.r.mによる4年間の構想を経て、今回の作品のために新しく考案されたもの。「ショパンの夜に」どうするのか、どうなるのか—— 、その解釈は演者と観者の双方に委ねられる。


 演奏は、1990年ショパン国際ピアノコンクール第3位受賞の横山幸雄(第一曲)と、NHKで放送されたTVアニメ「ピアノの森」(2018〜2019年)で主人公・一ノ瀬海の演奏を担当した匿名ピアニスト(第二曲)。かつて横山は、ショパンのピアノソロ全166曲を一日で弾く、という快挙を成し遂げたピアニストだが、正確無比なテクニックと深い理解を示す実力派。一ノ瀬海は匿名とされるが、緻密なテクニックと絶妙な「間」を使い分け、駆動力のあるドラマティックな演奏で、聴く者を唸らせる。

 第一曲のもの悲しい旋律の奥に響いているのは、雨だれの音か—— 男は、しとしとと降り募る雨の夜に深く物思いに沈み、追憶と後悔、失われた甘い夢の跡にたゆたう。悲哀に沈む静けさから、狂気とすれすれに隣り合う激情へと一気に転化するのは、ショパンの音楽によく出現する現象である。第二曲は作品28の最終曲であり、何かに絶望しながらも、希望に手を伸ばし、しかしそれが叶わず怒り、荒れ狂う。その精神は最後、自らに鉄槌を下すかのように終わる。西洋音楽において「ダーン、ダーン、ダーン」と繰り返される音は、棺桶を石で三度叩いて死者を葬る儀式の音になぞらえられる。果たして男は、何に向かって最後の鉄槌を下し、しかもなお、いかに在ろうとしたのか—— 。


 本作品は、Atelier t.e.r.mが新たに立ち上げた〈プロフェッショナル・ピース・プロジェクト〉の第一作目となる。このプロジェクトは、「プロフェッショナルのためだけにアイスショーならではの作品を創造していく」 ―― という画期的試み。競技ルールの制約から解き放たれた自由な創作を志向し、なおかつ次世代のプロスケーターを育成することを理念として掲げるものである。
 本作の初演を務めるのは、平昌オリンピック代表をはじめ、数々の輝かしい競技成績を収めた田中刑事さん。田中さんは2022年4月11日に競技引退を表明し、プロへと転向した。そのような門出を迎えた田中さんが、プロとして最初に演じるのが本作である。町田樹が放つ田中刑事プロ第一作目《ショパンの夜に》を、ぜひご堪能ください。


Art Direction(監修):Atelier t.e.r.m
Choreography(振付):Tatsuki Machida(町田樹)
Performance(実演):Keiji Tanaka(田中刑事)
Costume Design(衣装デザイン):Atelier t.e.r.m
Music(音楽):24 Preludes, Op.28, No.4 & No.24
Composer(作曲):Frédéric Chopin
Piano(演奏):No.4=Yukio Yokoyama(横山幸雄)
From [King Records, KICC919, プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲
全曲集7]
No.24=Kai Ichinose(一ノ瀬海)
From[Denon, COCQ85453-4, ピアノの森:一ノ瀬海・至高の世界]
Music Editor(音楽編集):Keiichi Yano(矢野桂一)
Costume Production(衣装制作):Masumi Kawasaki(河崎眞澄)
Chacott(株式会社チャコット)


新作フィギュアスケート作品《ショパンの夜に》:公演のお知らせ

 この度は、4月29日から5月5日まで開催されるプリンスアイスワールド2022横浜公演にて、Atelier t.e.r.m監修・町田樹振り付けの新作を発表いたします。作品のタイトルは、《ショパンの夜に》。この作品を、田中刑事さんが満を持して演じます。


   ―― 悲哀から絶望へ。男は何かに鉄槌を下す、そして・・・。


 革新的な2部構成の作品となっています。ぜひ会場にてご覧ください。



■プリンスアイスワールド2022-2023 in 横浜
主催:株式会社テレビ神奈川、株式会社ブルーミューズ
会場:KOSÉ新横浜スケートセンター
日時:2022年4月29日(金・祝)〜5月5日
公演詳細:https://www.princeiceworld.com


TV番組およびイベントへの出演のお知らせ

今月、以下の番組とイベントに出演いたします。


■3月19日(土)19:30-21:00 テレビ東京有料配信コンテンツ 「フィギュアスケートトークライブ町田樹90分:2022年春」
北京オリンピックが幕を閉じ、世界選手権がはじまろうとするこの時に、フィギュアスケートの国際的な動向を語り尽くすコンテンツをライブ配信いたします(アーカイブ配信もあり)。テレビ東京アナウンサーの板垣龍佑さんとともに、北京オリンピックを振り返りつつ、来る世界選手権の見どころを解説する予定です。当コンテンツの詳細については、近々テレビ東京より発表されると思いますので、ぜひご注目ください。

配信コンテンツ詳細:https://live.tv-tokyo.co.jp/event/4812


■3月19日(土)23:00-23:30 BS朝日「アスリート・インフィニティ」
ジュニアアスリートと共に練習しながら、食育について学ぶスポーツ教養番組です。今回は清野桃葉さん(西武東伏見フィギュアスケートクラブ)とコラボレーションをさせていただきました。食育については、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の田口素子先生が監修しております。通常の回とは異なり、30分特番となっております。ぜひご覧ください。

番組詳細:https://www.bs-asahi.co.jp/athlete_infinity/


■3月24日(木)13:30-15:00 J SPORTS4他「町田樹のスポーツアカデミア特別編:アーティストとアスリートの身体・精神論〔ゲスト:反田恭平さん〕」
町田樹のスポーツアカデミアの特番です。昨年10月に開催されたショパン国際ピアノコンクールで第2位受賞という快挙を成し遂げられ、国際的に大活躍されている音楽家の反田恭平さんをゲストにお迎えして、アーティストとアスリートに共通するフィジカルとメンタルの問題について様々に対談しました。刺激的な対談番組になっておりますので、ぜひご期待ください。

番組詳細:https://www.jsports.co.jp/skate/MachidaTatsuki/


解説の訂正とお詫び

 2月13日(日)19:58-21:49にテレビ東京系列で放送されました「北京オリンピック前半戦総まとめ!感動のメダル全部見せますSP」番組にて、私が解説した内容に誤りがありましたので、訂正をさせていただきます。
 番組中、宇野昌磨選手が2018年のピョンチャンオリンピックにて「銅メダル」を獲得した旨を発言しましたが、正しくは「銀メダル」です。宇野選手は、平昌五輪において306.90点で準優勝という成績を収められました。訂正をさせていただき、心よりお詫びを申し上げます。


2022年 2月 13日
町田 樹

単行本『若きアスリートへの手紙』出版のお知らせ

 この度、3月下旬に、山と溪谷社より『若きアスリートへの手紙 ―― 〈競技する身体〉の哲学』という単行本を出版することになりました。
 本書は、山と溪谷社が刊行するフィギュアスケート専門誌(『日本代表ファンブック』および『男子ファンブック Quadruple Axel』)上において、2019年から約2年間の連載〈若きスケーターへの手紙〉をもとに、さらにその内容を発展させた学術エッセイ集となっております。同連載において掲載された全9篇を大幅に加筆修正し、なおかつ、12篇の書き下ろしを加えて一冊(全21篇:全488ページ)にまとめました。
 スケーターだけではなく、すべての分野のアスリートに普遍的な問題を、根源的に思考した第Ⅰ部と、アーティスティックスポーツのアスリートのために、著作権や振付、表現力、音楽などについてより深く考察した第Ⅱ部から構成されています。


 私は約20年間フィギュアスケートの競技者として活動し、スポーツの実践現場に身を置いてきました。また競技者を引退後、研究者として学術的視座からスポーツを探究し続けています。こうした私の競技者として培ってきた「実践知」と、研究者として習得してきた「学問知」の二つの観点からアスリートの哲学と極意を考究し、その成果を若きアスリートに宛てた手紙の形式で書き綴る  ―― これが、本書のコンセプトです。


 もちろん本書のメインターゲットは、そのタイトルの通り、アスリートになるわけですが、本書の内容は、たとえば芸術を志すアーティストや、スポーツ以外の習い事に取り組む方々など、何か一つの物事を極めようと努力するすべての人にとって、普遍的であると考えています。また、アスリートを支える立場の方々や、スポーツを報道する立場の方々にも有益な情報や考察を入れるよう試みました。
 本書の趣旨が、若きアスリートをはじめ、多くの方々に届くことを心より願っています。


 すでに予約も開始されています。本書の内容や予約に関して詳しくは、以下のサイトをご覧ください。


■『若きアスリートへの手紙』内容の詳細およびご予約


山と溪谷社HP
https://www.yamakei.co.jp/products/2821450550.html



2022年 2月 2日
町田 樹

北京2022オリンピック フィギュアスケート関連放送番組出演のお知らせ

北京オリンピックに関連した下記の番組に出演予定です。
(5)は中継をリアルタイムにラジオで競技解説するという、新しい仕事に挑戦します。
(1)~(4)、(6)(7)は実況解説ではなく、東京のスタジオでそれぞれの競技やエキシビションの前後に出演して、概説やコメント等を行う予定です(詳細な出演時間は未定)


なお、以下は今後時間変更の可能性もありますので、放送予定の最新情報は各社HP等でご確認ください。


  • (1)2月6日(日)午後15:40~18:00【地上波:NHK総合】
    団体・予選:女子シングルSP(録画)、団体・決勝:男子シングルFS(録画)
  • (2) 2月7日(月)午後16:50~18:00【地上波:NHK総合】
    団体・決勝:ペア・アイスダンス(録画)
  • (3) 2月7日(月)午後18:10~18:45【地上波:NHK総合】
    団体・決勝:ペア・アイスダンス(録画)
  • (4) 2月7日(月)午後19:30~20:45【地上波:NHK総合】
    団体・決勝:女子フリースケーティング(録画)
  • (5) 2月8日(火)午後12:20~14:55【NHKラジオ第1】
    男子シングル:ショートプログラム(中継)
  • (6) 2月8日(火)午後20:00~20:45【地上波:NHK総合】
    男子シングル:ショートプログラム(録画)
  • (7) 2月20日(日)午前11:55~16:00【地上波:テレビ東京系列】
    ハイライト&エキシビション(中継)

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