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「ワールド・フィギュアスケート」20周年記念特別講演会のお知らせ

 この度、新書館の『ワールド・フィギュアスケート』誌創刊20周年を記念するイベントとして、2020年3月27日(金)に文京シビックホールで、町田樹講演会「マルチメディア時代のフィギュアスケート」が開催されることになりました。今日では、テレビ、出版物、ウェブサイト、ストリーミング、動画投稿サイト、SNSなど、多様なメディアを介して膨大な情報が流通するようになりました。こうした昨今のマルチメディア時代において、なお「雑誌」にはいかなる価値があるのでしょうか。本講演会第一部の基調講演では、雑誌を中心とするフィギュアスケートとメディアの関係や展望を、改めて学術的に問いなおしてみたいと考えています。


 また第二部のシークレット企画では、私がプレゼンターを務めるユニークなイベントを準備しております。その他にも、会場では新書館と町田樹所蔵の資料展示会や、今回の講演会を記念した Atelier t.e.r.m 公式の新グッズ販売会を行う予定です。

 フィギュアスケートを長年愛するファンの皆さまはもちろんこと、これからフィギュアスケートに注目したいと思ってくださっている方々や、フィギュアスケートに関心がなくともスポーツのメディア論に興味がある方々にとっても、改めて考えたり、楽しんだりしていただけるよう企画しておりますので、ぜひ当日会場に足を運んでいただけましたら幸いです。
 なおイベントの概要につきましては、以下をご覧ください。



【開催概要】
主催:株式会社新書館
日時:2020年3月27日(金)19:00 開場 / 19:30 開演 / 21:15終了予定
会場:文京シビックホール 大ホール
料金:6,500円(税込)*ワールド・フィギュアスケート創刊20周年記念ノベルティ付き
詳細:https://www.shinshokan.co.jp/wfs20th/event0327.html



【プログラム】
●第一部 基調講演(登壇者:町田樹)
●第二部 シークレット企画(プレゼンター:町田樹)



*第二部シークレット企画の内容は、当日まで非公表となります。
*開場後ホワイエ(エントランスホール)にて、『ワールド・フィギュアスケート』関連資料・町田樹所蔵資料特別展示会と、今回の講演会を記念した Atelier t.e.r.m 公式の新グッズ先行販売会を行います。

新年のご挨拶および心からの御礼

 遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
 本年も皆さまにとって、実り多き一年となりますよう心から願っております。


 2020年は1964年以来、約半世紀ぶりに東京でオリンピックが開催される記念すべき年ですが、私にとりましても一つの目標にたどり着き、そしてまた新たなスタートを切るという「到達」と「出発」の分岐点になる節目の年となりそうです。
 思えば、私はこれまでもフィギュアスケートの競技者として、あるいはプロの実演家としても、「到達と出発」を繰り返してきたのだと気付かされます。そうして過去の自分から、現在、そして未来の自分へとバトンを手渡していくのだと —— 。ただその過程では、私を支えてくれる伴走者がいてくれたり、道の先で期待と応援の念を込めて私を待っていてくれたり、挫けた時に後ろを振り向かないよう後方から背中を押してくれた人がいたり、様々なシーンで多くの方々から多大な力をもらいました。そしてだからこそ、今こうしてバトンを繋げることができているのだということを、スケーターを引退して1年以上が経った今、より強く実感しています。こうした実感が引退して以降、日増しに強くなるのはきっと、ゼロから歩みはじめた学問の世界で揉まれることで、自らの視野をほんの少しでも広げることができたからなのかもしれません。
 これからもそうした感謝の念を忘れず、そして喜びや感興を大事に、次の目的地へと歩みを進めていきたいと思います。



 そしてもう一つ、皆さまにお伝えしたいことがあります。
 昨年6月に新書館の編集部が企画・募集してくださいました「町田樹最終2作品に贈る言葉」ですが、投稿してくださいました皆さまより、総計952通もの深く温かいメッセージをいただきました。さらについ先日、新書館の編集部がそれら全てのメッセージを『町田樹振付作品に贈る言葉』第4巻として文庫本にまとめ、私を含むAtelier t.e.r.mの元に届けてくださいました。


 作品とは、それが創造された時ではなく、観賞者によって何らかの意味や価値が見出された時にはじめて生が授けられるものです。皆さまの作品に対する想いの籠もった言葉の数々を拝読させていただくと、私たちAtelier t.e.r.mが創作した作品の数々は、いまや私たちの手を離れ、しっかりと自立し生きているのだと心から嬉しい気持ちでいっぱいになります。創作の力や芸術の可能性は無限だと改めて感じさせてくれたことに加え、新たなインスピレーションを与えてくださった言葉の数々にアトリエ一同、本当に感謝しております。私自身はスケーターを引退しましたが、今後ともまた別の形で創作物を世に発信していけるよう、引き続き努力して参ります。
 私たちの作品を観賞してくださった方々、改めまして心からありがとうございました。
 新しいスタートを切るにあたり、心から皆さまに御礼を申し上げ、皆さまにとっても充実した一年が始まることを祈念しております。


 そして近々、新たな企画を発表することになりますので、そちらも是非ご注目いただけましたら幸いです。


2020年 1月16日

町田 樹

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