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年の瀬のご挨拶

 今年も残すところあとわずかになって参りました。

 2023年は、私にとって新しいことに挑戦することが多かった一年だったように思います。

 2018年10月にプロスケーターを引退して以降、バレエを踊る以外にほとんど何もしてこなかった自身の身体を、年始早々から約4ヶ月かけて鍛え直し、新企画であるエチュードプロジェクトを立ち上げ、その最初の作品である《チャーリーに捧ぐ》を自らで演じました。多くの方々のおかげをもちまして、エチュードプロジェクトは軌道に乗り、プログラムの振り付けを広く一般に共有する方法も確立することができました。このプロジェクトは今後も継続的に続けていきたいと考えておりますので、引き続きご注目いただけましたら嬉しく思います。

 また今年は、テレビ朝日が放送するフィギュアスケートグランプリシリーズの解説者も初めて務めました。もちろんこれまでも解説者として活動してきておりましたので、いつも通り私のスタイルでグランプリシリーズの解説を行いましたが、やはりISU主催のメジャー競技会の中継および報道現場は、アイスショーのそれとは一味も二味も異なり、たくさんの貴重な経験を得ることができました。私は現在、大学にてスポーツメディア論の授業も受け持っておりますが、スポーツとメディアの関係を探究し、学生に教える立場としても非常に勉強になったと感じております。この経験を次の解説の仕事や研究教育に最大限活かしていく所存です。

 そして実は、上記の二つ以外にもまだ公にはなっておりませんが、水面下で新しいことに挑戦してきました。おそらく来年の上半期には、それらの新しい企画や取り組みについて発表できると思います。なお、一つだけ現時点で皆さんにお知らせできることとしては、来年の4月27日に東京にて、スペシャル企画を開催することを計画しております。これについては、新年早々に詳細をお知らせできる見込みですので、ぜひ楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。


 もちろん年間を通じて本業である研究に真剣に従事して参りました。こうした研究成果も来年にいろいろな形で発表する予定です。

 末筆になりますが、今年一年、私の活動にご注目くださり、応援してくださいましたすべての皆様に心より感謝を申し上げます。来年も邁進して参りたいと思いますので、引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。

 来る2024年も皆さまにとって実り豊かな一年になりますように。

 どうぞ素敵な新年をお迎えください。



2023年12月24日
町田 樹

テレビ朝日グランプリシリーズの配信特典コンテンツにおける解説の訂正とお詫び

 先日、テレビ朝日のグランプリシリーズ配信サイトで公開されました「町田樹のスペシャルトーク —— グランプリファイナル見どころ」において、私の解説に一部誤りがあることがわかりました。

 回転不足判定の一種である「ダウングレード」に関する説明の中で、私は「ダウングレードの判定を受けたジャンプは一回転下のジャンプとしてみなされるため、例えばプログラムの構成が①「4回転ルッツ<<」、②「3回転ルッツ」、③「3回転ルッツ」となった場合、1回目の①「4回転ルッツ<<」が3回転扱いになり、3回目の③「3回転ルッツ」がジャンプ重複禁止ルール(いわゆるザヤックルール)で無効となる」と説明しました。

 しかし、現行のルールを再確認したところ、確かにダウングレード判定を受けたジャンプの基礎点は、一回転下のジャンプの基礎点で計算されます(例えば、「4回転ルッツ<<」であれば、3回転ルッツの基礎点で計算されます)が、ジャンプの回数判定においてはあくまでも挑戦した(予定した)回転数のジャンプとしてみなされるようです。したがって、上記の例である①「4回転ルッツ<<」、②「3回転ルッツ」、③「3回転ルッツ」となった場合においても、①のダウングレード判定を受けた4回転ルッツは、そのまま4回転ルッツとして判定されるため、③の「3回転ルッツ」はザヤックルールの無効対象とはならない、ということです。

 つまり要点をまとめると以下のようになります。



■ダウングレード判定されたジャンプの基礎点は一回転下の基礎点で計算される(4回転ルッツのダウングレードであれば、3回転ルッツの基礎点で評価される)。


■ダウングレード判定されても、ジャンプの回数判定の上では一回転下のジャンプとしてみなされることはない(4回転ルッツがダウングレード判定を受けたとしても、ジャンプの回数判定の上では3回転ルッツではなく、そのまま4回転ルッツとしてみなされる)。


 この度はルールに関して謝った情報をお伝えしてしまい大変失礼いたしました。上記の通り訂正し、お詫びを申し上げます。
 なお、当該特典コンテンツの誤りがある箇所に関しては、視聴者の誤解を招くため、部分削除される予定です。

2023年12月2日
町田 樹

ふたつのお知らせ

 グランプリシリーズもいよいよ佳境にさしかかってきました。私もテレビ朝日の解説者として、第一戦アメリカ大会と第二戦カナダ大会の解説を務めましたが、どの選手も成長の軌跡が見えたり、工夫が凝らされたプログラムが多く、非常に充実した実況解説となりました。

 またつい先日には、NHK杯の8Kパブリックビューイングにて解説を行うという、新しい試みにも参加いたしました。8K映像の臨場感は凄まじく、会場における直接観戦にかなり近い感覚を味わえます。直接観戦はスケジュールやコストの面でハードルが高く、なかなか毎試合直接観戦することは難しいですが、今後この8Kパブリックビューイングが普及すれば、より多くの方々にフィギュアスケートの醍醐味を肌で感じていただけるのではないかと期待しています。


 さて、この度は皆さんに以下二つのお知らせがあります。


1. グランプリファイナルの解説について

 研究者による産学連携の一環として、12月7日から幕を開けるグランプリファイナルの解説者を務めることになりました。私は中国北京の現地にて、男子シングルとエキシビションの解説を行いますので、ぜひご覧ください。
 これまでのグランプリシリーズ各大会の展開からして、ファイナルはかなり熾烈な争いになることが予想され、私も今から非常に楽しみにしております。今季から新たにタッグを組んでいる三上大樹アナウンサーと共に、選手やプログラムの魅力を語り、データに基づく試合の分析を行っていきたいと思います。ぜひご一緒にファイナリストたちを応援していただけましたら幸いです。


■テレビ朝日グランプリシリーズ詳細情報:

https://www.tv-asahi.co.jp/figure-gp2023/



2. 國學院大學ホームカミングデー講演会の無料公開について

 10月に私の本務校である國學院大學にて開催されましたホームカミングデー特別講演会が12月25日までの期間限定で無料公開されております。私は本講演のスピーカーを務めており、「スポーツを「観る」とは何か?」と題して、スポーツ観戦の本質を論じました。 本講演では、私の研究者としての研究成果と解説者としての経験則の両方を盛り込んだ新しいスポーツ観戦論(スポーツ批評論)展開しております。ご興味のある方は、ぜひ下記のリンクにアクセスして、ご覧ください。


■國學院大學ホームカミングデー特別講演会:

https://youtu.be/Ot6_OM1WwAc?si=TEI4rmnXCzJ4ctAW


「エチュードプロジェクト」始動のお知らせ

 この度、私たちAtelier t.e.r.mは新たな試みである「エチュードプロジェクト(別称:みんなのフィギュアスケート作品プロジェクト)」を始動させました。
 本プロジェクトは、競技者に限らず、全ての年代・立場のスケーターに向けて、町田樹が振り付けたエチュード作品を非営利利用である限りオープンにして、自由に演技することを可能にするものです。このプロジェクトに関係する作品は、YouTubeチャンネル「町田樹エチュードプロジェクト」にて公開し、誰もがいつでもどこでも、演技の滑り方を学習できるようにします。
 ピアノ学習者にとってのバイエルやチェルニーのように、本プロジェクトの演技も滑ることで様々な技術や表現が習得できるように意図して振り付けられているため、スケーティングを強化するための教材としてもご利用いただけます。


 今回、「エチュードプロジェクト」第一弾として《チャーリーに捧ぐ》という新作を発表いたしました。この作品は、スヌーピーの生みの親であるチャールズ・シュルツさんへの「敬愛」と、チャーリーという昔のトウループジャンプの呼び名に対する「旧懐」の思いを込めたオマージュ作品となっております。
 本作の制作では、芸術監修、衣装デザイン、楽曲制作、舞台制作、映像制作と、本当に多くのプロフェッショナルの方々にお力添えをいただきました。そのおかげで、一切の妥協なく作品を仕上げることができました。
 ぜひ動画で本作をご覧いただき、スケートリンクに出かけてみてください。本プロジェクトの作品が、一人でも多くの方々に届きましたら幸いです。
 なお、本プロジェクトについて詳しくは、以下のサイトをご覧ください。


■町田樹オフィシャルウェブサイト「アートプロジェクト」

http://tatsuki-machida.com/art-project/


■YouTubeチャンネル「町田樹エチュードプロジェクト」

https://www.youtube.com/channel/UCKxnvdtb-2FFpHTR6zCJzWg


2023年7月1日
町田 樹

第33回ミズノスポーツライター賞受賞のお知らせ

 大変光栄なことに、拙著『若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学』(山と溪谷社、2022年刊)が、公益財団法人ミズノスポーツ振興財団が主催する「第33回ミズノスポーツライター賞最優秀賞」を受賞いたしましたことをご報告いたします。 
 今回の受賞に対する私の想いについては、4月20日に授賞式の場で行いましたスピーチに全て込めましたので、以下の通り、そのスピーチ内容の全文を公開いたします。
 改めまして、ミズノスポーツ振興財団と本賞選考委員の方々に心より御礼を申し上げます。洵にありがとうございました。


■受賞のことば(授賞式におけるスピーチ:全文)


 この度は、このように栄誉ある賞を授与いただき、洵にありがとうございます。
 偶然なのですが、私の人生は本賞と同じく33年目を迎えまして、ミズノスポーツライター賞とは何か特別なご縁があるのではないかと、勝手ながら感じております。
 こうして長年スポーツ文学を支援してこられた伝統ある本賞を賜ることができ、大変に光栄に存じております。
 私は約20年間フィギュアスケートの競技者として、スポーツの実践現場に身を置いてきました。また競技者引退後は研究者として、学術的観点からスポーツを探求し続けています。今回賞を賜りました『若きアスリートへの手紙』という本は、こうした私の競技者として培ってきた経験則と、研究者として習得してきた学問知の二つの観点から、アスリートの極意や哲学を考察し、その成果を若きアスリートに向けて書き綴ったものとなっております。
 先ほど河野通和選考委員長より、私の本が400頁を超えて、価格も4000円近くもするということが暴露されてしまいましたけれども(笑)、当初書き始めた時は200頁ぐらいの本で、もっと安価な値段で世に出版すると構想されておりましたが、200頁分を書いたところで「まだまだ書き足りない!」ということで、山と渓谷社の編集者にわがままを言って、ページ数と価格設定を変更して頂いたものになります。そして今、この本を出版して「まだ書き足りない」と考えております(笑)。
 私はいま大学教員として、日々学生とともに勉強する毎日を過ごしています。その中には数多く若きアスリートもいらっしゃいます。この本の続きは――つまり書き足りない部分は――今後は、彼ら/彼女らと共に、日々研究・勉強して書き綴っていきたいと考えております。
 それから、本日は大変素晴らしい大きなトロフィーを戴き、そのことについても感動しております。私は競技者として頑張って、2014年のソチオリンピックまで出場しましたが、競技者時代には一度もこのような素晴らしいトロフィーを戴いたことがなく、いつも一歩手前で掴めずに「悔しいなあ」と思ってきたのですが、今日その夢が叶ってしまいました。とても驚くと共に心から嬉しく思っています。


 最後になりますが、拙著を評価くださいましたミズノスポーツ振興財団の皆様、選考委員の方々に、心より御礼を申し上げます。また本書を執筆するにあたりご指導くださいました先生方、そして編集者として伴走して下さった村尾竜哉さんと山と溪谷社の皆様方に、重ねて深く御礼を申し上げます。
 この賞を大いなる励みとして、これからもスポーツ振興に貢献できるよう、一人のスポーツライターとして精進を重ねて参りたいと思っております。
 本日は、本当にありがとうございました。


(2023年4月20日@グランドプリンスホテル新高輪)

2023年6月30日
町田 樹

第16回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞決定のお知らせ

 この度、大変有り難いことに、第16回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞させていただくことになりました。
 本賞は、「哲学エッセイ」を確立した故池田晶子氏を記念し、「一作品ではなく、人に対して」贈ることを前提として、ジャンルを問わず「考える日本語の美しさ、表現者としての姿勢と可能性」を顕彰するものです。同賞を主催するNPO法人「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody」が示している選考基準には、次のような一文があります。

 言葉でしか表せないものを語り、語り得ないものを言葉にしようと努め、試みる人、言葉を信頼しつつ、言葉の在ることを深く疑い続け、あるいは考えることや感じることが、その人の実人生の事実を超えて、言葉と一体化して在る人。語られる言葉の真実をこそ求めようとする、そのように在ることしかできないような、いわば、言葉と討ち死にすることも辞さないとする表現者のあり方こそ、顕彰すべき事態だと我々は考えます。

[同法人HPより]


 このような基準で、選考が行われる賞を賜り、大変光栄であると共に、とても身の引き締まる思いです。
 振り返ると、研究者として言葉を紡ぐことが本職となる以前のフィギュアスケート競技者であった頃から、私は「言葉で表現する」ことに情熱を注いできました。なぜ情熱を燃やすことができたかをいま改めて考えてみると、「言葉」はいつも私自身に、活力とインスピレーションと思考の機会をもたらしてくれるものであるからだと思います。
 競技者であった頃はもちろんのこと、研究者として活動している現在もなお、私の言語表現はまだまだ発展途上です。だからこそ、本賞を大いなる励みとして、言葉による表現の可能性を強く信じ続けながら、さまざまなメディアを通じて言葉を真摯に紡いで参りたいと、決意を新たにしております。
 末筆になりますが、最新著『若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学』(山と溪谷社、2022年)をはじめ、私の著述活動全般を評価してくださいました同法人及び賞の選考委員の皆様に心より感謝を申し上げます。また、これまで私の活動に対してご指導及びご支援いただきました先生方や出版及び報道関係者の皆様にも、重ねて深く御礼を申し上げます。
 今後も精力的に活動して参りたいと思っておりますので、引き続きご指導ご支援賜りましたら幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。


 以下に、本賞の趣旨や歴代受賞者に関する情報リンクを掲載いたしました。ぜひご覧ください。


■賞の創設者・故池田晶子氏について
https://www.nobody.or.jp/ikeda_akiko/index.html


■(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞について
https://www.nobody.or.jp/shou/index.html


■同賞の歴代受賞者一覧
https://www.nobody.or.jp/jushou/index.html



■町田樹の主な著作一覧
[書籍]
『若きアスリートへの手紙――〈競技する身体〉の哲学』(山と溪谷社、2022年)
『アーティスティックスポーツ研究序説――フィギュアスケートを基軸とする創造と享受の文化論』(白水社、2020年)
 *令和2年度日本体育・スポーツ経営学会 学会賞
 *令和2年度日本知財学会 優秀論文賞(本書第Ⅱ部初出論文)
 *2019年度早稲田大学濱野吉生記念褒賞(本書第Ⅱ部初出論文)
『フィギュアスケートと音楽――さあ、氷上芸術の世界へ』(音楽之友社、2022年)
『そこに音楽がある限り――フィギュアスケーター・町田樹の軌跡』(新書館、2019年)
『町田樹の世界』(新書館、2018年)
『町田樹の地平』(東京ニュース通信社、2018年)

[映像作品]
『町田樹フィギュアスケーターのためのバレエ入門』(新書館、2022年)
『氷上の舞踊芸術――町田樹振付自演フィギュアスケート作品プリンスアイスワールド映像集2013-2018』(新書館、2021年)

[連載]
『毎日新聞』(毎日新聞社)運動面月間連載〈今を生きる、今を書く〉(2020年10月〜現在)
●『ワールド・フィギュアスケート』(新書館)誌上連載〈町田樹セレクション・スペシャルアワード〉(2019年〜現在)

[冠番組]
J SPORTS番組「町田樹のスポーツアカデミア」(2020年9月〜現在)
 *第12回衛星放送協会オリジナル番組アワード文化・教養番組部門最優秀賞
 *第11回衛星放送協会オリジナル番組アワード審査員長賞



2023年 2月 16日
町田 樹

DVD『フィギュアスケーターのためのバレエ入門』リリースのお知らせ

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は皆さまのおかげをもちまして、研究以外にも様々な活動を展開することができました。心より感謝を申し上げます。
 本年もまた様々に活動してまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。


 さて、随分とお知らせが遅くなりましたが、昨年10月に新書館よりバレエ教材DVD『フィギュアスケーターのためのバレエ入門』を発売いたしました。
 現代の音楽と共に滑って踊るスケートの原型を形づくったのは、ジャクソン・ヘインズ(Jackson Haines, 1840-1875)というニューヨーク出身のバレエダンサーだと言われているように、フィギュアスケートとバレエは非常に密接な関係にあります。バレエの理論や技術を習得すると、フィギュアスケートのポジションをより美しく見えるように整えることができたり、音楽を表現する方法が格段に広がったりします。
 本DVDは、そのようなフィギュアスケートとバレエの関係性を多角的に考察しながら、バレエの基礎をワークショップ形式で学習していくための教材です。具体的には、「パート1:講義」、「パート2:フロアワークショップ(バレエレッスン)」、「パート3:氷上ワークショップ(スケーティングレッスン)」の合計3つのパートから成り立っていて、フィギュアスケーターが必修すべきバレエの知識やノウハウを、丁寧に順を追って解説します。そしてそもそも、「表現とは何か」についても考察しています。もちろん、このコンテンツは、フィギュアスケーターのためだけではなく、バレエの基礎を学びたいと思われている方々や、「アートと表現の関係」に関心がある方々にもご活用いただけるものとなっていますので、ぜひ多くの方々に手にとっていただけましたら幸いです。


 思えば、私がAtelier t.e.r.mと共に、「フィギュアスケーターのためのバレエ入門」をオンラインにて配信できないか――と最初に発想したのは、コロナ禍が丁度始まった2020年春のことでした。そして、このDVDに収録されているワークショップの内容を撮影したのは、同年夏。そこから特典映像であるフィギュアスケート作品《別れの曲》を撮影するに至るまで、DVD完成まで実に2年を要しました。
 その間、多くの方々よりご尽力を賜りました。以下にご協力くださいました方々のご芳名を記して、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。誰一人欠けても、このDVDは完成しませんでした。深く深く御礼を申し上げます。


■出演者
瀬尾茜さん
松村成さん
永井優香さん
清野桃葉さん

 4名のスケーター皆さまには、本DVDに収録されているフロアと氷上のワークショップに出演していただきました。わずか一日の間に全てを撮影する過酷な作業でしたが、文字通り真摯に全力を尽くしてくださり、なおかつ素敵な演技(DVDのパート3収録《別れの曲》)までご披露くださいました。皆さんと一緒にワークショップを経験でき、私自身も大変嬉しく思います。心からありがとうございました。


■音楽提供
滝澤志野さん
ツヴィ・エレツさん

 バレエにもフィギュアスケートにも、音楽は欠かせません。今回、ピアニストの滝澤さんとエレツさんのお二方は、本プロジェクトの趣旨にご賛同くださり、快く演奏音源をご提供くださいました。


■スケートリンク提供
プリンスアイスワールド 様

 ワークショップを撮影するために、東大和スケートセンターをお貸しいただきました。また、それだけでなく特典映像《別れの曲》を撮影するために、プリンスアイスワールド2022東京公演の舞台と照明、音響までをも特別にご提供くださいました。おかげをもちまして、照明や音響が整った最善の環境で撮影を行うことができました。洵にありがとうございました。


■バレエシューズ提供
チャコット株式会社 様

 このDVDに収録されているフロアワークショップで使用したバレエシューズは、チャコット株式会社よりご提供いただいたものです。本バレエワークショップにご協力くださり、感謝を申し上げます。


■映像制作(カメラマン、映像作家)
加藤清之さん(グランシェルピクチャーズ)
片井裕介さん
迫慎二さん
西村光平さん
高見澤美栄子さん

 諸事情によりDVD本体には、片井さん、迫さん、西村さん、高見澤さんのお名前をクレジットとして記載することができませんでしたが、ここに記して心より御礼を申し上げます。皆さん、画質、アングル、編集等々、全てにおいてこだわり抜いた映像を制作してくださいました。おかげをもちまして、これ以上ないというほど高いクオリティーの映像作品が仕上がりました。本当にありがとうございました。


■制作・販売
新書館 様

 このDVDの制作総指揮をとってくださったのが新書館の皆さんです。スタジオの準備にはじまり、撮影の段取りや著作権のクリアランス、DVD製品のデザインからブックレットの作成に至るまで、細やかに作業を行ってくださいました。バレエとフィギュアスケートの両文化を長く支えて来られた新書館より本DVDを刊行できましたこと、大変光栄に思っております。このDVDの制作について全面的にご支援くださいましたこと、心より感謝を申し上げます。


 最後になりますが、本DVDの発売記念特別企画として、昨年12月に「超初心者のためのバレエワークショップ」(主催:新書館)を東京と大阪で開催しました。このワークショップは計5回実施いたしましたが、抽選で総勢約150名もの方にご参加いただけました。本DVDでバレエを実践してくださっている方々と共に踊ることができ、この上ない喜びでした。ご参加いただきましたすべての皆さまに、心より感謝を申し上げますと共に、残念ながら抽選にもれてしまった皆さまにも、応募していただきましたことに深く御礼を申し上げます。
 また近い将来、主催者である新書館と共に、第二弾のワークショップを企画したいと考えておりますので、ぜひこのDVDと共にレッスンを行いながら、次回を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。


2023年 1月 1日
町田 樹 @Atelier t.e.r.m


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